時々客先より「量産設計」って何ですか?と聞かれることがあります。設計は設計でしょ?と言われるのですが、特別な設計のことを指しているわけではありません。その言葉の中身ですが、ハードを伴う製品に限ると、「量産」というだけに1台だけの生産ではないのです。1台問題なく動作すればOKというわけにはいかなくなります。これが2台、3台・・・n台と増えると、何台生産しても同じ動作をして同じ品質を維持する必要が出てきます。よって、性能と精度を安定化することを考慮した設計を「量産設計」と呼んで使っています(この呼び名は私が勝手に使っているので、どこでも通じるのか分かりません)
ハードを伴った物づくりに関しては設計だけで完了するわけではありません。単純に工程を考えても、基板製作して、部品を収集して、工場で実装して、組み立てして、動作確認等のチェックをして etc・・・・と、設計以外にパスする工程が多々あります。量産設計を考慮する or しないでコストと品質に跳ね返ってくる工程もあります。例えば、「動作確認のチェック」です。1台ずつチューニングするのは賢明ではない為、量産を前提とした設計によって安定した品質を確保します。このように、設計をする上で仕様はもちろんですが、ビジネスプランとして「量産」があるのかどうかも、開発段階でお客様とお話させて頂く重要な内容になってきます。